オーストリアの電気通信主管庁である運輸・技術開発省が最近欧州域内の会合に提出した文書(英文)が
ここに掲載されています。
屋内モデムでも架空線にぶら下げられた屋外モデムに匹敵する雑音を放射していることは
2006-04-04既報のとおりですが、そのほか、PLC信号により、街灯として用いられている水銀灯から30MHz以下だけでなく少なくとも3GHzに至るまで、広い周波数範囲での放射が観測されたとのこと。
同省は、現時点では水銀プラズマの非線形特性により広い周波数範囲に影響が拡大するのではないかと推測していますが、他の主管庁にも調査を要請しています。
なお、同省によるさらに詳細な測定データが
ここに掲載されています(ただしドイツ語)。
水銀灯からの放射以外では,建物内のPLCモデムからの放射は屋外のリピータからの放射と同等のものが測定されたことが挙げられます。オーストリア政府は,ECC/REC/(05)04をPLCに適用するための議論を開始するよう提案。
測定されたPLCからの漏洩電界は,ECC/REC/(05)04の値に比べて21-56dB高い(@3m)とのことです。
水銀灯からの広帯域にわたる放射が生じる機構はまだ解明されていないとのことですが,場合によっては水銀ガスが封入されている蛍光灯からも同様の現象が生じるかもしれませんね。