10月9日から13日までミュンヘンでITU-R WP1A会合が開催されます。前回の会合から約1年経過していますが,それ以降本日(10月3日)までに計28件の文書が投稿されています。驚くべき事は,そのうち約1/3に相当する8件がPLCに関するもので,米国からの1件を除いて放送関係のグループ(NABA--北米放送連盟,CBS,EBU--欧州放送連合など)からの強い懸念が表明されています。
文書名一覧はWP1Aのサイトで見ることができますが,ダウンロードするにはITUのアカウントが必要となります。
とりわけCBSは,DRMでさえも聴取困難になる可能性を挙げるのみならず,9月に開催されたITU-R WP6E会合の結果を引用し,放送保護基準より,屋外では50dB,屋内では90dBも高い妨害波がPLCから生じる点を指摘し,PLCに対する強い懸念を表明しています。
<10月5日 追記>その後WP1A会合には4件の文書が投稿され,そのうち2件がPLC関係です。いずれも米国からの文書ですが,短波放送に関する影響を審議したWP6E会合でどの国からも支持されなかった文書を,再びWP1Aに入力して論陣を張る構えであると思われます。米国からは計3件の文書が提出されたことになります。