米FCCのWRC-07(2007年世界無線通信会議)諮問委員会(WAC)は、
第9回会合で短波放送の周波数拡大などを扱うWRC-07議題1.13の提案(案)をまとめましたが、その中に、非常災害時における短波放送による情報伝達確保のため、災害時の一般放送を一時停止する脚注をITU無線通信規則に追加する提案が含まれています(WAC/104の12?13ページ参照)。
昨年、ハリケーンKatrinaで被災したニューオリンズの中波放送局が約1000km離れた短波放送局から番組を送信した事例が高速電力線搬送通信に関する研究会に報告されていますが(
資料9-7(pdf))、米国ではこれを機に短波放送の効用が見直されてきたものと思われます。