ARRLのウェブページによれば、IEEEのEMC分科会標準開発委員会 (EMC Society Standards Development Committee (SDCom)) は、IEEEが進めていたPLCに対するEMC要求の標準 (IEEE Standard 1775-2010) を支持しないことを決定しました。
その理由としては、例えば、「BPL (PLC) からの伝導妨害波を測定する時には BPL 機器からの信号波を停止すること」といった規定が提案されており、測定としては不適切であるということが挙げられています。
実際、BPL (PLC) 機器が信号波(ディフェレンシャルモード電流 -- DMI)を電力線に注入するとDMIの一部がコモンモード電流に変換されて妨害波が生じるのですから、DMIを停止して測定することには意味がないと言えるでしょう。