スペイン最大の電力会社Endesaは、PLCブロードバンド試験サービスから撤退し、PLCは遠隔測定等で活用する方向に転換しましたが(
2006-07-04既報)、この度スペインでの自動検針の開発・導入に関しルネサス・Yitran両社と協定を結びました(
ルネサスプレスリリース、
Yitranプレスリリース)。
採用するルネサスM16Cファミリの
PLCプラットフォームはYitranのPLCモデムIT 800を使用しており、欧州CENELEC規格(中波だけでなく長波放送をも保護するため、日本より使用可能周波数範囲が狭い)に従えば、625bpsないし2.5kbpsという超低速のデバイスですが、自動検針という目的には問題ないでしょう。むしろ、短波帯PLCによるブロードバンドの実現という夢のような話よりも自動検針の早期導入を優先させたということだろうと思います。
ところで、豪州には、自動検針はBPL導入の好機と説くセミナー屋がまだおり、18日に開催される
円卓ワークショップではNECも演壇に立つ模様です。