9月21日の
インプレスの記事,
IT Mediaの記事ですが,パイオニアによれば「日本国内でPLCが解禁された場合は、解禁からそれほど時間をかけずに商品化が可能」だとそうです。
お店などでのBGMの配信に使えそうなど,一見おもしろそうに見えますが,決定的な欠点を持っています。それは,スピーカーの位置がアウトレットの近傍に制限されるということ。オーディオシステムを楽しむためにはスピーカーの配置というのは重要なポイント(だと思うの)ですが,PLCを利用する場合,スピーカーの配置に大きな制限が加わります。スピーカーの配置に合わせてアウトレットを設置している例は皆無だからです。スピーカーとアウトレットの距離が長いのであれば,PLCを用いて配線を省略する意味が薄れます。
また,以前から指摘されていることですが,電力線に高周波信号を重ねることでオーディオの質がどう(悪く)なるか,未知の問題も残っています。
これらを総合的に考慮すると,「技術的には可能」だが「誰も実際には利用しない」ものになる可能性が最も高いでしょう。