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2006-05-02
電力線通信は不安定な伝送路
ソニーのテレビビデオ事業本部技術企画部担当部長が2006年4月15日号の日経コミュニケーション Exclusiveのインタビューに答えた際のお言葉です。詳細は同誌をご覧いただくとして,さわりをご紹介します。
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規制緩和された後,当面は電力線通信モデムを当社のAV家電製品に内蔵する必要はないと考えている。地上デジタル放送のチューナーを内蔵したテレビにはイーサネット・ポートを搭載している。まずは外付けのイーサネット・アダプタを使えばいい。
家電製品へ内蔵する前に,電力線通信が不安定な伝送路だということをユーザーに理解してもらう必要がある。まずはパソコンの上級ユーザーらに使ってもらって,ノウハウを積んでもらいたい。Web上やパソコン雑誌などで使い方を取り上げてもらうことで,徐々に一般の人にも使ってもらえるようになるはずだ。
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また,同誌には,PLC間の共存仕様策定を進めている3つの団体(HomePlug Powerline Alliance, Universal Powerline Alliance, CEPCA)のインタビューも載っています。UPAのchairmanであるフランスアイレボのエリック・モレール氏は,「通信方式では,スペイン・DS2,米インテロン,松下電器産業らが提案する方式が競合している状況にあるため,仕様の統一は難しい。だが,ユーザーの利便性を考えれば,どれか一つの方式を選択して相互接続性を確保すべきだと考えている。」と語っています。
統一しようという点では三者とも一致しているものの,どの連合も他の仕様と妥協を図る気配はないという状況。主導権を握ることが重要ですから,自ら妥協などという言葉は出さないでしょうけれども,各種仕様が乱立したままでは普及の足枷にはなりはしても普及促進には至らないのではないでしょうか。
posted at 00:23:07 on 2006-05-02
by
ohishi -
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