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HF-PLC Watching Site
2007-03-31
パイオニア PLCを使ったMusicTapの発売を延期 - 発売日は未定
パイオニアは,PLCを利用した音楽配信システムXW-PSS01,XW-PSS01-L,XW-PSS02-Sの発売を
諸般の事情により発売延期すると
3月28日に発表しました。発売日は発表されていません。
「しおかぜ」の妨害電波、総務省が国際電気通信連合に通報
先に総務省から短波放送免許を受け,拉致被害者に向けて放送をしていた
「しおかぜ」が妨害波を受けていたことが報道されていますが,総務省はジュネーブに本部がある
国際電気通信連合 (ITU)に通報しました。
3月22日の記事に対するJR9MFKさんのコメントが詳しいですが,日本は北朝鮮との間に外交関係がないため,ITUが定める規定に基づいてITUに問題解決に向けた援助要請(無線通信規則13条第1節)を行ったものです。
2007-03-30
極めて多くの反対意見が出されたPLC -- CISPRの検討状況
総務省がPLCにゴーサインを出したため,型式指定などのための測定を民間業者が業務として請け負っているようです。
ユーエルエーペックス (UL Apex)もそのような会社の一つですが,そこに「PLC雑感」というコーナーがありました。
極めて多くの反対意見が出されたPLC。電波監理審議会が総務省に要望した3点は,果たして実現されているのでしょうか?
CISPRでの規格化についても「雑感」に書かれており,
2009年の規格化を目指しているもののEU圏で共通して使用できる規格,基準を作成することは更なる検討と時間がかかる模様とあります。
「
共存を図る上で有用性との兼ね合いが議論には必要と思われます」は,電磁環境を良好に維持するために努力してきたEMC関連会社関係者としての素直な感想でしょう。
速報:韓国製PLCアダプタにはノッチらしきdip有り
3月30日,光ネッツにより韓国製PLCアダプタ CNC-1000が発売されました。同製品は
韓国CNC社の製作で,HomePlug 1.0 Turbo仕様(理論最大転送速度 85Mbps)のものです。同社は,神田佐久間町にサポートセンター,名古屋に日本officeを持っているそうです。
CNC-1000の製品ページにNo problems passing through circuit breakersとあるのがどういう意味なのか(ブレーカーを通過すると言っているのか,ブレーカー通過問題はないという意味なのか)は不明です。
早速入手して漏洩電波のスペクトルをざっと見てみましたが,14/18 MHzのアマチュア無線バンドにはノッチと思われるdipが見えました。最大30dBほど落ちているようです。これをSuper Interference Restraint Designと呼んでいるのでしょうか?10MHz以下のスペクトルはきれいなのが撮れていませんので,撮れ次第追記します。
PLC -- 使いこなすのは一筋縄ではいかない
日経ネットワークは,ネットワーク関連の特集を組む予定です。その中には,もちろん,PLCが含まれています。
ところがこの特集のための広告で同社は,
==引用はじめ==
既設の宅内電力線を使い,LAN並の100Mビット/秒超の高速通信を実行します。ただし,規格が乱立している,配線環境によって速度が変わるなど,一筋縄ではいかないところもあります。
==引用おわり==
として使用上の注意事項等をまとめる予定だそうです。(速度ですが,実効速度で100Mbpsは出ないことは分かっているので広告の内容を修正しないといけないでしょう。)
ところで,LAN =
Local Area Networkの略称であるのですから,ネットワークの専門雑誌としてはWikipediaにあるようなLAN≒ethernetという使い方はやめて欲しいものです。
14:04:42 -
ohishi -
車のカタログに200psと表示されて、タイヤの接地面で200psが伝達されていると思ってる奴はいないでしょう。まさか、あんたは.....絶句
でも、「100Mビット/秒超の高速通信を実行します」って書かれてるみたいですよ。「タイヤの接地面に200psが伝達されます」って書いてあることと同じじゃないですか?本当に信じる人がいないともいえませんので。
以下の広告では、出来ない事を出来ると言っています。誇大というよりこれは嘘です。
http://journal.mycom.co.jp/...
> 理想的な環境であれば、実効通信速度は最大値で80Mbps(UDP)/55Mbps(TCP)
> という高速ネットワーク環境が構築できる
構築できません。一見もっともらしく「理想的な環境であれば」とありますがこれは実現し得ない環境です。この環境とはPLCを同一のコンセントに接続した状態を指しています。
http://buffalo.jp/products/...
> 2台を同一コンセントに接続
この状態でネットワーク環境は構築できません。ネットワーク環境の構築時には2台を必ず別々のコンセントに接続します、この「理想的な環境」とは実現し得ない環境なのです、55Mbpsの速度も有り得ません。
日経ネットワークでPLC特集がある予定ですが、ここでもまた人を欺く記事が書かれるのでしょうか、いい加減にして欲しいものです。
コメント3件(追加)
2007-03-28
PLCアンケート
世の中では多くのアンケートが実施されています。PLCに関しても,PLC-Jがそのブースに来訪した人だけを対象にしたアンケートを実施してその結果を用いたり,最近では
ケイ・オプティ・コムが実施したモニターに対するアンケート結果を公表しています。
さて,このようなアンケート結果,一見,統計的に処理して信頼できるように見えますが,,,,
アンケート実施者が望む結果を誘導することもできちゃいます。
上記PLCモニターに応募する条件はISP契約をしていることですからネットには繋がることは分かっています。ルータの設定もできています。設定が簡単なPLCでインターネットに繋がるのは当たり前ということです。
簡易スピード測定はUDP接続での速度なのですが,プロトコルを言わずに「接続速度はコレコレ」と言うと多くの人は「自分がパソコンをインターネットに繋いだ時にもその程度の速度で繋がる」と思ってしまいますね(TCPなのに)。私がHD-PLCを用いてネット上のスピード測定サイトに繋いだ際には(全体としての通信速度が)6Mbps程度だったのですが,アダプタのランプは3つついていました(アダプタ間のUDPでの通信速度)。
タダでもらえるアダプタを「今後もお使いになりますか?」と尋ねられて,敢えて「いいえ,使いませんよ!」と答える人はまずいません。
母数がわずか200もないアンケート,しかも,PLCアダプタになんらかの興味があるという大きなバイアスがかかった母集団に対するアンケート結果ですので,結果に大きなバイアスが生じるのは当たり前。
ランダムサンプリングを行った十分な母数に対するアンケートを実施したら,結果はどれだけ異なるのか見てみたいものですね。
eonet PLCの実効速度は10?70Mbpsと説明
eonetは4月2日開始予定の「
eo光PLCアダプタ レンタルサービス」の説明の中で,
PLCの実効速度は10?70 Mbpsと説明しています。
10Mbpsは従来各社が宣伝してきた数値の中で最低のものであり,実機が販売されて報告された実効速度の下限に近い数値を採用したのではないかと推測されます。
<追記>eonetがレンタルするのはパナソニックのBL-PA100KTおよび同じチップを用いる製品ですので,上記実効速度は同製品の実効速度となります。パナソニックは
最大実効速度(UDP:通信用評価装置SmartBitsでの測定値,TCP:Linux上で動作しているFTPサーバーとの通信においての測定値)のみを公表しています。
00:14:39 -
ohishi -
70Mbpsもの速度は期待できません。
松下電器が隠している「最大55Mbps」が出るカラクリを、バッファローが明かしてくれています。
http://buffalo.jp/products/...
ここを見ると、同一コンセントに接続するという極めて限定的な方法という事が分かります。本来の使い方では距離をおいて接続するので55Mbpsを下回ります、バッファローでは11.9Mbpsという結果が出ていますがこれが妥当な線でしょう。
misakiさん,コメントありがとうございました。
速度についてはおっしゃる通りだと思います。10Mbps出れば御の字ということでしょう。10?70はクレーム対策かもしれませんね。
コメント2件(追加)
PLCは現時点ではまだまだ確実に安定した状態のLANの構築は難しい
某ブログに,松下電工のLAN研修に行ってきた時の様子が書かれていました。
やはり最も安定しているのは有線LANで,無線LANやPLCにも問題点があるということ (当たり前のことですね)。
PLCは現時点ではまだまだ確実に安定した状態のLANの構築は難しいらしい,との記述が光りますが,PLCタップを製造・販売予定の松下電工が実施した研修ですので説得力があります。
00:05:26 -
ohishi -
当たり前です。難しいというより非現実的です、期待する方がおかしいでしょう。
PLCはミッションクリティカルな用途には向きません、コンセントは様々な電気製品がひっきりなしに抜き刺しされます。PLCの通信が不安定にならないように、電気製品の抜き刺しや稼動状態にいつも細心の注意を払いますか? そんな事はしていられませんしコンセント本来の使い方でもありません、そもそも電力線で通信する方が変則的なのです。
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2007-03-27
総務省、アマチュア無線家らのPLC型式指定に対する異議申し立てを付議
3月27日のRBB Todayによると, 総務省は,アマチュア無線家ら115名からなされた広帯域電力線搬送通信設備に係る型式指定処分についてなされた異議申立てを電波監理審議会に付議したとのこと。
総務省の報道発表はこちら。異議申し立てから2ヶ月も経ってから,形式的要件を満たしていないと補正命令を出すなんていかにもお役所ですね。
対象となっているのは松下電器をはじめとする12件のPLCアダプタ機器に対する型式指定。
韓国製のアダプタ(CNC-1000),バッファローのアダプタ,松下電工のPLCタップは対象になっていませんが,漸次,追加してゆくとよいでしょう。
電波監理審議会のミッションは,
総務大臣の諮問(必要的諮問事項)に対し答申すること
必要的諮問事項に係る事項について総務大臣に勧告すること
電波法、放送法、有線テレビジョン放送法、有線ラジオ放送業務の運用の規正に関する法律及び電気通信役務利用放送法に基づく総務大臣等の処分に対する不服申立てについて審査及び議決すること
となっています。
昭和50年以前では異議申し立ての審議には,数ヶ月程度しかかかっていなかったのに,それ以降はなぜかおよそ3年ほどかけているようです。
アイ・オー、販売不振で米国法人を解散
ImpressのPC Watch 3月26日の記事です。
==引用開始==
清算業務は4月より開始され、6月末日で終了する予定。
<中略>アイ・オー・データ機器は、平成18年度6月期が5億4,900万円の赤字、今期も平成19年度中間期で9億8,800万円の赤字となっており、通期では8億7,500万円の赤字を見込んでいる。
==引用終わり==
さて,国内のPLC事業からは手を引くのでしょうか?
11:56:34 -
ohishi -
実は、米国でアイオーは「泥棒野郎」と業界で警戒されています。米国法人に辞める直前に出向いて米国法人も含めいろいろ訪問して実態を自分で調べた事を思い出します。正直、世界に出られる所ではなく無線LANガイドライン違反も多く見つけて厳重注意。そのまま総務省にも報告した。もう商売そのものを終えて欲しいです。
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2007-03-26
米FCC、ワイヤレスブロードバンドを "information service" に分類
FCCは22日、ワイヤレスブロードバンドを連邦通信法上で規制が緩い "information service" に分類しました(
ニュースリリース(pdf))。規制の厳しい“telecommunications” とせず、規制を最小限として普及を図る方針です。
昨年11月3日には同様の目的でBPLを "information service" に分類したところですが(
ニュースりリース(pdf))、これからは軸足を無線に移していくとも受け取れます。
非常通信用帯域に重畳するPLCは不要だ
能登半島で大きな地震が発生しました。残念なことに死者も出,多くの負傷者が出ました。交通網なども各地で寸断され,電話も輻輳のためにかかりづらくなっていると聞きます。
このような災害はいつでもどこでも起きうるというのは,もはや我々の常識です。そういう時に少しでも情報を交換し,被災者の支援に役立てるのが非常用通信です。
残念なことに現状のPLCの使用周波数帯には,短波帯の非常用通信バンドを避ける工夫がなされていません。こういった帯域を保護しておくことは社会が取るべき危機管理の一環だと思います。
明日が我が身。
2007-03-25
PLCの広告と新生銀行の広告は同質か?
3月24日の朝日新聞によると,新生銀行の金融商品のチラシで、実態より有利にみせかけて消費者を誤認させる「不当表示」があったとして、公正取引委員会が景品表示法違反に基づく排除命令を出す方針を固めたことがわかったとのこと。
公正取引委員会が問題視したのは,この金融商品の利率が条件によって大きく変わるのにもかかわらず,「目立つ中央部に当時最も高い金利の年3.19%(3年もの)だけを表示し,ほかの三つの基準レートを選んだ場合に適用される低い金利を表示していなかった。」点(詳細は記事を参照してください)。つまり,売る側に取って顧客を最も獲得できるであろう情報だけを提示し,あたかも,最高の条件がいつでも満たされるかのような広告を打ったことが問題にされたということです。
翻ってPLCの広告においても,(考えてみれば出るはずのない)理論最大通信速度をいかにも出るかのように宣伝したり,特殊な条件下でなければ実現できない実効速度だけを宣伝したりする例が見られます。新生銀行の場合は,利率の差は3倍程度ですが,PLCを使っているの場合は宣伝上の通信速度は多くの方が報告している実効速度の10倍程度。
公正取引委員会が新生銀行に排除命令を出すのであれば,ほかの例についても命令を出すかどうか検討するべきでしょう。
それにしても,日本の企業というのは,原発を抱える電力業界と言い,食品業界と言い,臭いものに蓋をすれば臭いのものを隠しきれると思っているのでしょうか。
23:33:40 -
ohishi -
ばかじゃないの?
「PLCのメリットその3 通信速度が速い」
このページの下方にある図と説明文は、実態より有利にみせかけて消費者を誤認させる「不当表示」です。
http://nikkei.hi-ho.ne.jp/p...
> 実測値で30Mbps?80Mbps
> 電力線を使用するため障害物の影響を受けずに必ずつながる
右にBL-PA100の広告の写真が載っていますし、内容も間違いなくBL-PA100に付いて説明しています。
この説明では30Mbps?80Mbpsまで必ず繋がるように見えます。しかしそうではありません、電力線には電気製品ノイズと単相三線式という二つの障害物があるので、通信速度が低下したり、場合によっては通信が遮断される事もあります。当然30Mbps以下になりますし通信不能になる事もあります。
また、80Mbpsまで通信できると表現していますが、電力線には必ず電気製品ノイズが乗っているので、実測ではここまで出るはずがありませんし誰一人として出た例もありません。
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2007-03-23
TECHNO-FRONTIER 2007でパナソニックがPLCの講演
TECHNO?FRONTIER 2007が2007年4月18日(水)?20日(金)に幕張メッセを会場として開催されます。
事前登録が始まっており,登録すれば入場は無料となります。
この中で同時開催される第20回 EMC・ノイズ対策技術展のシンポジウム(4月19日 10時?12時45分)で
H3 次世代通信とEMCとしてPLCとUWBが取り上げられます。プログラムは
1.高速PLCモデムとEMC
* 松下電器が考えるホームネットワークとPLC
* PLC国内法整備とEMC
* PLCシステム開発の取り組み
Speaker:有高 明敏 (パナソニックコミュニケーションズ(株) PLC特命担当 ディレクタ)
2.無線LAN・UWBとEMC
* 無線LAN・UWBとそれをとりまく電磁環境
* 無線LANにおける干渉問題
* UWBにおける干渉問題
* 干渉問題の解決に向けて
Speaker:松本 泰 ((独)情報通信研究機構 EMCグループ 研究マネージャ)
となっています。
また,PLC関連の展示としては,
NECトーキンが高速PLC用ブロッキングフィルタを,
松下電器産業がHD?PLCを展示します。
TDKも展示ブースを出すのでブロッキングフィルタが見られるかもしれません。
2007-03-22
総務省 「しおかぜ」に放送免許を付与
朝日新聞3月22日の記事によると,総務省は同日,北朝鮮向け短波ラジオ「しおかぜ」を流している特定失踪者問題調査会に無線局(特別業務の局)の免許を交付し,KDDI八俣送信所(茨城県古河市)の使用も認めたとのこと。
当然ですが,短波放送はPLCをはじめとする高周波利用設備からの(不要)放射から十分に保護されなければなりません。
20:12:12 -
ohishi -
日本国内より先に某第3国より妨害があったようですな。どうします?某国の主管庁に抗議しますよね、ここに集う人たち。
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バッファロー社 HD-PLC方式のPLCアダプタを発売 -- PLC方式の標準化予定はないと明言
株式会社バッファローは3月22日,
4月上旬からHD-PLC方式のPLCアダプタを発売すると発表しました。親機と子機をセットにした「PL-HDP-L1/5」が22,050円,子機単体の「PL-HDP-L1」が14,280円という希望小売価格になっています。高いですね。同業他社が出しているアダプタよりも高い価格設定にしているのには同社のPLCに対する考え方が微妙に現れているように思えます。
見た目はアイ・オー・データ機器のPLCアダプタとうり二つで,色とロゴが違っている程度です。
一方,同社が発売している無線LAN機器との比較を,実効速度ベースで行い,それをホームページに掲載している点に着目です。PLCの実効速度を最大55Mbpsとしていますが,
実はコレ,同じコンセントに2つのPLCアダプタを挿して通信した場合の数値。測定条件をしっかり書いてくれているあたりは好感が持てますが,上記の条件での測定データを示してもらっても役に立ちません。このような短いイーサネットケーブルで通信できるような状況でわざわざPLCで通信したいという人はいないからです。一方,1Fと2Fとの間の通信速度測定例もあり,こちらは11.9Mbps (PLC) vs 32.1 Mbps (無線LAN NFINITI = draft 802.11n)としています。さらに,同じコンセントにPLCアダプタとACアダプタを接続した場合,通信が確立しないとも。「
親機と子機を非常に離れたところに設置しないでください。親機-子機間の距離が非常に離れている場合,正常に通信できないことがあります。」との注意もあります。
また,通信規格の標準化について記述があります。無線LANについては標準化されるが,PLCについては
「PLCの規格はHD-PLC / UPA / HomePlugの3種類が存在し、標準規格化される予定はありません」と明言しています。
さらに,
「屋外および屋外にPLCの信号が流れてしまう場所では使用できません」とも明記。これって,漏洩防止フィルタをつけていない場所では使わないでくれってこと??
14:17:48 -
ohishi -
何でバッファローはこんなのを出したのかな。何もわかっていない上の連中が、つばを付けとけみたいな感じで、とりあえず出させたんでしょうか。ちょっと不思議。
「アイオーデータとうりふたつ」ということは、自分で開発していないということです。言うまでもなく、自分で開発した方が利益は多くなります。
一般的に、自社開発しない理由は
・自社に技術がなくて、開発不可能
・開発投資をするほど売り上げが見込めない
さて、どんな理由でしょうか。
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2007-03-21
「人気」,「品薄」,「品切れ」,「限定」・・・は広告の原則
グーグルなどの検索サイトで人気,品薄,品切れ,売り切れ,限定,といったキーワードを入れて検索をかけてみましょう。例えば,「品薄」,「人気」,「売り切れ」で検索をすると約18万件がヒットします。これらのキーワードは購入者に「早く買わなくては」と思わせる手法ですが,商品の内容をしっかり検討させる時間を無くする方法であることを忘れてはなりません。
特別仕様,限定販売といったものも購入者の「レアものを手に入れた」というちょっとしたプライドをくすぐる方法だということもよく知られています。電話の勧誘で「あなたは特別に選ばれました」という台詞も同じです。
PLCアダプタでも同じ手法がとられている場合が散見されます。PLCアダプタに限らず,私たちはこうした広告に簡単に釣られることなく,しっかりと商品の詳細を調べた上で購入するかどうかを判断しなければなりません。
「便利」という言葉に惑わされてはいけません。
2007-03-20
IEEE P1901、BPLの要求条件を設定し提案公募、進捗を疑問視する報道も
BPLの標準化を行う
IEEE P1901は13日、400以上の要求条件を決め、6月4日まで提案を受け付けると発表しました(
プレスリリース(MS-WORD)、
ars technica記事、
Electronics Supply & Manufacturing記事、
TMCnet記事)。
要求条件は「中・低圧配電線によるアクセス系」「屋内配線によるデジタルコンテント伝送」「BPLに用いられる装置の共存・相互運用性」の3分野に分かれているとのこと。ohishiさん
2006-02-14既報の時点の見通しから2年遅れ、2008年中に標準案を示したいとWG議長は述べていますが、標準化範囲を絞れず要求条件が400を超えたこと、商用化や干渉対策が進まないことで、今後の標準化の進捗を疑問視する報道もあります。
2007-03-16
各国でのPLCノイズデータ
J
A6WFM氏のブログで紹介されているのですが,
各国アマチュア無線関係者が記録したPLC (PLT, BPL)によるノイズの様子が音声ファイルや動画で公開されています。
スペインのマドリッドとサラゴサ,ドイツ (Alemania),オーストリア (Austria),
日本 (Japon),アメリカ (EEUU),英国 (Reino Unido)のデータがあります。日本のデータをどこから入手したかはよく分かりません。
08:40:09 -
ohishi -
これはうちのサイトで公開している,2002年の総務省研究会(電力線搬送通信設備に関する研究会)で収録した音声データ↓ですね.
http://homepage2.nifty.com/...
出典とどういう状況で収録されたかの解説くらいは明示して欲しいものです > URE担当者殿
#ここで書いても仕方ないですが(苦笑)
この音声データは2002年当時の試作モデム(OFDM方式及びスペクトラム拡散方式)の受信音ですので,現に市販されているモデムが線路から放射するものとは信号もレベルも異なります.
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2007-03-15
価格ドットコムやアマゾンの口コミ記事
パナソニックのPLCアダプタに対する口コミ情報が価格ドットコムに出ていますのでご紹介します。
相変わらず,インターネット回線の替わりになると思っている方もいらっしゃるようです。この製品に対する評価の幅の広さが見て取れます。
同ページから,
ユーザーレビューに飛ぶこともできます。本日現在4件のレビューがあり,評価はデザイン 3.3 (カテゴリ平均は 3.9),設定の簡単さ 5.0 (4.2),拡張性 2.7 (3.9),機能性 3.0 (4.0),設定項目 3.7 (4.0),サイズ 3.0 (4.2),満足度 3.8 (4.0)となっています。設定の簡単さは誰もが認めるところですが,その他の点では劣っているという評価です。
また,
アマゾンのユーザーレビューはここから読めます。こちらも評価が大きく分かれています。2週間で使用をやめた方のコメントもあります。
2007-03-09
欧州POWERNET、80MHzまで使って300Mbpsを目指す
欧州
ISTの資金注入によりPhase 2として息を吹き返したOPERA(
2007-02-21既報)のほかに、同じIST傘下で
POWERNETというプロジェクトが立ち上がっていることに気付きました。
2?80MHzまで使って300Mbpsを出すという
構想(pdf)もあるようですが、実用化に漕ぎつけることができるでしょうか?
2007-03-07
西日本ハムフェアーのPLC公開実験動画をネットで公開
3月4日に開催された西日本ハムフェアーで行われたPLC公開実験の様子が動画で公開されています。
YuTubeのサイト
高品質のWindows Media Playerファイル
音声の編集は一切行っていないそうです。
動画をみれば分かりますが,実物のPLCアダプタを初めて見るだけではなくどれだけのノイズが発生するかを体験したのが初めてという方々が多かったように思えます。その意味では,今回の公開実験は大変有意義なものであったと言えるでしょう。百聞は一見にしかず,です。
また,同フェアーでは
JARL会長による講演があり,JARLがPLCに賛成するとその態度を180度変えた背景が話されたようです。あまり説得力がない説明,苦しい言い訳に思えるのは私だけでしょうか。
賛成することと反対しないことは等価ではないのですが,その大きな違いが分からなかったのでしょう。
13:54:59 -
ohishi -
すばらしい動画を拝見しました。
「問題なし」というのならば、双方が同席のもとでの一般公開実験をあちこちで開催すればいいだけなのに、それをしないのは「できないから」ですな。
いやはや。
アマチュア無線家でもPLCをアクセス系と誤認していたり、コモンモードノイズの発生理由を正しく理解していない方が多かったです。
みなさん「ノッチに法的義務がない」ということに驚いていました。
「アマチュア無線だけ保護されればよいのか?」という重い課題もあることもわかってもらえました。
ノイズを実際に聞いて頂くのが効果的ですね。
「MBSアナウンサールーム:田丸一男」で登場した松下の権藤さんが言っていますが、ノッチがあるから既存無線システムと共存できるんだと力説しています。
まさにその通りです。PLCはノッチを入れないと既存無線システムと共存できません、妨害を与えてしまいます。そのノッチに法的義務がないのは問題です。
あとこれも忘れてはなりません。
PLCは強力な妨害電波を撒き散らしていますが、疑わしいと思っても近隣の家全部にPLC設置の有無を聞いて回るなど不可能と言えます。
短波PLCは開局申請などの登録が望まれまれていますが法的に義務付けられていないのも問題です。
http://www.soumu.go.jp/joho...
> 3) PLCが強力な不要放射をするにも関わらず無線局として認知されないこと
PLCが普及すると今聞いているノイズ以上に累積効果でノイズが強くなってしまいます。
http://home.b01.itscom.net/...
コメント3件(追加)
2007-03-04
妨害する側にとっては,妨害は問題にならない
FujiSankei Business iの3月3日の記事に,
「ネット家電普及へ拍車 PLCアダプターが好調」というのがあります。企業広告を記事にしているのですが,問題発言が載っています。記事の最後のほうに,
「PLCについては、アマチュア無線への混信などを指摘する声もあるが、メーカー各社は問題ないとみて、“ネットワークの本命”の普及に全力を挙げる構えだ。」
とあります。妨害を与える側にとって妨害がどれだけ大きかろうと問題にはなりません。型式指定を取得する際のコモンモード電流測定値が基準をクリアしていさえすれば,ノーマルモードがコモンモードに変換されて大きな妨害波を生じたとしても「合法だ!」と言えるからです。
また,
「ネットワークの本命」という部分は噴飯モノです。世界のどの国をみても,電力線をネットワークの本命と見なしている国はありません。国内のPLC機器製造各社も本気で「本命」と思っていることはないでしょう(思っていたら会社の先がない)。そのうえで,消費者に間違った情報を与えて買わせようということなのでしょうが,嘘をついてはいけません。ヘタをすると某電器メーカーのように公正取引委員会から注意や警告を受けるかもしれません。
米国では,RFIDを食料品などにつける案が消費者団体の大反対にあって頓挫しました。誰が,どこで,いつ,どの品物を購入し,どのように消費しているかの情報が筒抜けになることを危惧してのことです。RFIDタグは小型化しついているかもわからないくらいのものも出てきていますが,「便利さ」の影に隠れて人々の行動を捕捉することも技術的には可能なのです。FujiSannkei Business iに書かれている
案を,企業と政府が結託して実行してしまったら,恐ろしい管理社会が実現してしまうかもしれません。
2007-03-01
ゼルライン・ジャパン,低消費電力の組み込み向けPLC機器を発売
日経コミュニケーションズ(オンライン版)3月1日の記事です。
PHY層の設計速度は24Mbps,主催者発表の実効速度はTCP時8Mbps,使用帯域は2M?23MHz,アマチュア無線帯域との干渉を避ける機構を搭載するのだそうです。
PLCはイーサネットに遠く及ばない
3月1日のIT Proの記事(記者のつぶやき)です。安定に,かつ,高速に通信したければイーサネットが一番というのは,実に真っ当なこと。
記事内での通信速度は,GbE >> 100BaseTX >> 801.11a > HD-PLCとなっています。20mのGbEを配線する費用は1万円程度だったでしょう(隙間を通す特殊なケーブルは高い?5000円程度)。
<追記>同記事は,IT Proのアクセスランキング第一位(3月1日)に輝いたようです。
韓国製PLCアダプタの販売
HIKARINETSは2月26日,3月下旬から韓国CNC CO.,LTD.製の
PLCアダプタの販売を開始すると発表しました。
使用周波数範囲は4.3-20.9 MHzで,
お値段は,例えば親機と子機のセットであるスターターキットが18,000円です。現物を秋葉原で展示しているとのことです。