きんでん、松下電工、三菱電機と並ぶ
運営委員名簿を見ると一瞬PLC関連団体かと錯覚してしまいますが、それとは関係ないらしい
電気設備技術フォーラム21中部第33回例会で、治療・診療設備により計測される電圧レベルが紹介されています。
脳波や筋電は結構低いレベルの電圧を計測しており、コモンモード電流の許容値よりはるかに高いであろうディファレンシャルモードによる伝導電流・電圧の影響が懸念されるところですが、パブコメに付されている共存条件案では何ら考慮されていません。
同例会に参加した設備工事業者さんは「またこのような医療設備を動作させる電源の品質や信頼性確保は、設備工事業者として重要な使命であることも痛感した」と報告されていますが、電力会社や電力設備メーカーが先頭に立って「電源の品質や信頼性」を落とそうとしているのですから、開いた口がふさがりません。
コモンモードしか規定していないこんなものが既成事実化したらそれこそ大変です。スイッチと電灯への分岐配線で等価的にアンテナが形成されるわけですから、ディファレンシャルモードの影響こそ甚大です。まあ、それを考えたらPLCの構成そのものが危ういわけですから、PLCの存在を前提にしたら避けたいところなのでしょうけど.... きちんとこの影響を考えるとPLCがそもそも成立しないことがよくわかります。