日経コミュニケーション山根小雪記者による
記事です。来年製品化したいというのは理解できるが,そりゃぁ無理だよ。どう考えてもね。
WPC EXPO 2005のPLC-Jブース、デモ用のPLCモデムが2組4台。どちらもコンセントへのACコードとパソコンへのLANケーブルを」つないでて筐体は熱を持ち明らかに稼動状態。

(長方形の穴に消える2本の黒いコードはノートパソコンの電源。左下の2つの白い筐体がPLCモデムで、黒い平行2線のACコードがコンセントへ。水色はLANケーブルで各ノートパソコンと接続)

(もう1組のモデム。上の写真のモデムと異なりコンセントはアース端子も使っている模様。パソコンに表示された通信速度は約40Mbps。物々しい通風孔にふさわしく銘板記載「AC100V、0.2A」とは思えない発熱あり。写真提供:ohishiさん)
これ、高周波利用設備の不法設置じゃないのか? ちょうど横にいた客が質してましたが、ACを加圧してないとかコンセントの裏はツイストペアケーブルだとか訳のわからない説明ばかり。ACを加圧してないのにモデムがあんなに熱を持つはずないし、たとえコンセントの裏がツイストペアだろうと表に出ているACコードは平行2線。これが不法でなけりゃ漏洩電波低減実験の体裁繕って許可取った松下電器が馬鹿みたい。
ま、パブコメや電波監理審議会も経た許可方針を恣意的に運用するもんだから、完全になめられているのだろう。>関東総合通信局
ちなみに、昨年からPLC-Jのサイトには
言い訳が掲載されているが、全然言い訳になっていないことを指摘しておく。
電波法第100条と
電波法施行規則第44条を読めば、「ケーブル搬送設備、平衡二線式裸線搬送設備」以外で電線路に十キロヘルツ以上の高周波電流を通ずる通信設備は、誘導式通信設備の一部を除きすべからく許可又は型式指定が必要であって、「AC100VにPLCモデムの信号が重畳しない」「デモ用コンセントにはAC100Vを印加していない」はいずれも許可不要の理由にならないことが容易に理解できる。「電力線でない」あるいは「定格電圧一〇〇ボルト又は二〇〇ボルト及び定格周波数五〇ヘルツ又は六〇ヘルツの単相交流を通ずる電力線を使用するものでない」との主張は、型式指定の対象外すなわち許可が必要であることを意味するに過ぎない。
もちろん、平行2線のACコードによる通信はケーブル搬送設備や平衡二線式裸線搬送設備でないことは言うまでもない。
《05-10-30追記》
念のため「言い訳」の関係部分を引用しておきます。
>Q13.WPCのデモは違法ではないのか。
>
>A13.デモ用のPLCモデムは、AC100Vと情報信号を分離する改造しており、AC100VにPLCモデムの信号が重畳しないようにしています。また、デモ用コンセントにはAC100Vを印加していないので、違法ではありません。
(引用元:http://www.plc-j.org/faq.htm#q13)
都合の良い数字「だけ」を出したがるのは隠蔽を文化とする日本企業の常なんでしょう。