CNET Japanに
CEATECの様子を伝える写真記事が出ています。この記事では「商用化は数年後とみられる」とのこと。報道する会社によって来年早々と言ったり,数年後と言ったり,まちまちですね。
残念ながらCEATECには行けませんでしたが,写真をみる限りモデムが非常に大きいなぁ,という感想を持ちました。もちろんPLC推進企業はこんな大きなモデムではだめだということは分かっているでしょうから,販売できるようになれば小型化に努めるでしょう。
ただこの記事が言うように商用化が数年後だとすれば,ますますマーケットが小さくなっているように思うのだが?その頃には確実に802.11nが世の中に出ており,現在のa/b/gのかなりの割合が置き換わっているだろう。実効速度で100Mbps近く出る11nに対抗するほどPLCに魅力が残っている可能性は少ない。
それから各社による報道が,世の中に大きな誤解を生み出していることも分かってきました。曰く,「光ファイバやADSLがいらなくなる。」曰く,「NTTなどの電話会社と契約しなくても電話もできる。」曰く,「電力会社がプロバイダをやる。」
もちろん,全部間違い。こういった誤解はPLC推進企業にとっては大きな誤算である。
松下のブースに行ってみると非常に多くの人が見物しており、質問している人も多かったのが印象的でした。
しかし、気になったのが説明員の回答内容です。当然のこと(?!)ながら「なぜ規制されているの?」という質問が多く寄せられていたのですが、ある説明員は「他の無線に妨害を与える可能性があると言うことで規制されている。こんな規制があるのは『日本だけ』だ。アメリカにもヨーロッパにも『こんな規制はない』。」と回答。いくらなんでも恣意的な物言いなので閉口してしまいました。
説明員がこのレベルですから、マスコミが勘違いするのも無理はありませんね。自業自得と言ったでしょう。